院長が気づいたときに病院が良い方向に変わる

動物病院経営をされていて人の問題に悩まれていらっしゃる
院長は多いです。

私にご依頼いただく院長先生の中でも比較的早く
病院が良い方向に変化していく共通点をお伝えします。

抱えている悩みは

・スタッフがなかなか育たない。
・組織がバラバラでまとまりがない。
・離職率が高い。
・自分が支持しないと動かない。
・仕事に対する意識が低い。

といったことです。

これらの問題を解決するためにスタッフを
何とかして欲しいと仰ります。

もちろんスタッフの教育は大事です。
しかし、このような問題の背景に院長ご自身が問題だった
ということが見えてくることがあります。

ある院長先生は、それに気づいたときにこう仰りました。

今までの悩みの原因は自分だったということを
改めて認識しました。
私が変われば病院も変わりますね。
私の●●を直したいのですがどうすればいいでしょうか?

(●●は院長の個人的な問題のため伏せています。)

このように院長自らが病院の課題における本質的な原因は
自分自身であったということを認識され、自分のどこを直せばいいか
が分かったとき、大きな転換期を迎えるのです。

素直さと客観的に物事を考えられる院長はご自身も大きく
変化していきます。

30人以下の組織ではトップの影響力が大きいです。
したがって多くの動物病院で起きている課題は
院長が原因の1つであることがあります。

自分には問題がなく、スタッフに問題がある
自分は変わりたくないので、スタッフが自分に合わせて欲しい

という考えは他責思考です。
他責思考とは、物事が上手くいかないときに、
その原因を自分以外のもののせいにしてしまうことです。

他責思考の人は基本的に自分に甘く、相手に厳しい傾向がありますので
数年経ってもほとんど成長していないということもあります。

自分は変わりたくないという思考ですと行動は変わりませんから
変化はしないのです。

この反対が自責思考です。
自責思考は問題が起きたとき、相手のせいにせず、
自らに責任や落ち度があると考えることです。

スタッフが成長してきたときに

この院長の下では自分は成長できないし先がないな

と思うようになり、退職になってしまうこともあるかもしれません。

独立できるくらいの有能な獣医師が長く勤務していたり
院長の右腕的な獣医師がいる動物病院の院長の共通点として
自責思考であるということが挙げられます。

問題に対して自分に問題がないかと考えることができ、
自分が問題だと思った時はまず自分の問題を直す。

こういうことができる院長の動物病院は良い方向に
変わっていく速度が速いです。