病院の雰囲気に強く影響する院長の脳内コンディション

病院の雰囲気の良し悪しは何で決まるのか?

病院の雰囲気に影響する要素はいろいろありますが、
今回は最も本質となることについてお伝えしたいと思います。

病院の雰囲気は院長によって決まると言っても過言ではありません。
院長の脳の状態が強く影響します。

人間の脳は電磁波を発していて自分の脳の状態の快、不快は相手に伝わるという
ことを聞いたことがあります。

院長の脳の状態が快(ウキウキしている状態)であればそれはスタッフにも
伝わるのでスタッフも気分良く仕事ができる状態になりますが、
不快(イライラしている状態)であればスタッフもイライラしたり
陰気な状態になってしまうということです。
これは脳内の神経細胞であるミラーニューロンが影響しています。

ミラーニューロンとは (Wikipediaより)

ミラーニューロン(英: Mirror neuron)とは、霊長類などの高等動物の脳内で、
自ら行動する時と、他の個体が行動するのを見ている状態の両方で活動電位を発生させる神経細胞である。
他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように
“鏡”のような反応をすることから名付けられた。

他人がしていることを見て、我がことのように感じる共感(エンパシー)能力を
司っていると考えられている。
このようなニューロンは、マカクザルで直接観察され、ヒトやいくつかの鳥類において
その存在が信じられている。ヒトにおいては、前運動野と下頭頂葉において
ミラーニューロンと一致した脳の活動が観測されている。

ある動物病院では院長が疲労感でイライラしている時がありました。
出てくる言葉はスタッフができていないことばかり。
院内の空気が重く、スタッフも元気がない。

この動物病院では院長のイライラの元となる問題を解決するとともに
院長の脳の状態と院内の雰囲気の関連性をご説明させて頂きました。

最近は院長に必ず以下のように伝えています。

「先生、院長の仕事で最も重要なのはご自身のコンディションを良くすることです。
 特に脳の状態が大事なので、日頃からお好きなことをやられたり 
 前向きな気分になれるようにしてください。」

院内の雰囲気はお客様には伝わります。
特に女性は敏感なのではないでしょうか。
待合室がキレイに掃除されていても、肌感覚で
「なんか居心地悪いな」と感じるものです。

職場の雰囲気が悪いとスタッフ間の人間関係が荒んでくることがあります。
誰かが不機嫌な状態になるとコミュニケーション不全が生じ
仕事でも支障が出てきます。

こうなるとミスが増えたり、話しかけづらくなって
仕事がやりにくくなることから効率が悪くなって仕事が遅くなります。

仕事をしていても面白くないし、人間関係の悪さから精神的にも
疲れるため離職者が増えてきます。
離職者が増えると仕事の負担が増えるため、
さらにスタッフは疲弊していきます。
疲弊してくると人間関係も希薄であることから
転職を考えるようになります。

こうした悪循環は院長の脳の状態から始まるのです。
病院経営はいろいろな悩みはあるかと思いますが、
ご自身の脳を快の状態にすることを意識してみてください。