つまらない、やりたくない仕事を自ら進んでやりたくする方法

獣医師や動物看護師になった人は子供の頃に何かのきっかけがあって
獣医師や動物看護師になろうと思った人が多いです。

小さい頃になりたかったものになれたのですから夢を叶えたという
ことになりますね。

しかし自分がなりたいと思っていた仕事なのに嫌になって辞めていく人
も多いというのが動物病院業界の現実でもあります。

実際に仕事をしてみたら自分が思っていたイメージと違ったり、
人間関係による問題で辞める人が大半ではないでしょうか。

仕事は楽しいことばかりではない。
嫌な仕事でも我慢してやるからできるようになる。
努力しないと成功しない。

ということがよく言われるかと思います。
確かに正しいです。しかし

やるのが正しいことは分かっている。でもできない。

ということが多いのではないでしょうか。

私はいつも不思議に思うのは、朝早くからパチンコ店で並んでいる人です。
ギャンブルですから損する可能性が低いと思います。
それでも朝早くから並び、長時間ずっと台に座っているわけです。

私はパチンコには全く興味がないのでやろうとも思いませんから
朝早くから並んで一日中パチンコ台とにらめっこなんてできません。

損する可能性の方が高いのに朝早くから並べる人はワクワクしていて
パチンコが楽しいからできるのだと思います。
限度がすぎると中毒になって借金してでもやるようになりますが・・・。

人間は正しいことはやらなかったりやっても続きませんが、
楽しいことならやるようになったり、続くのです。

したがって院長はスタッフが仕事を楽しいと思えるような考えに
なるようにすることが大事です。
仕事的を楽しいと思わせるのが難しいのであれば、

これをやることによって自分にメリットがある
自分の成長につながる

と思えるようにできるのであれば良いと思います。

私はリーダー層には必ず、

仕事を楽しいとかやりがいがあると思えるようにするのがリーダーの仕事

と伝えてどうすればいいかを考えてもらいます。

例えばディズニーランドではカストーディアルキャスト(清掃をする人)が
とても重要だと言われています。
下記はカストーディアルキャストの求人ですのでご覧ください。

https://www.castingline.net/disney_jobs/custodial.html

ディズニーランドで人材教育部門で仕事をされていた方に話を聞いたことが
あるのですが、東京ディズニーランドがオープンした当初は
カストーディアルキャストが不足していて悩んでいたそうです。

そこで何をやったかというとカストーディアルを花形の仕事にしようと
考え、エース級の人材を投入したり、教育投資をしてカストーディアル
をやりたいと思えるような仕事に変えていったそうです。

ディズニーランドでカストーディアルの仕事がなぜ重要かというと

夢の世界にゴミが落ちていてはならない

という考えがあるからだそうです。
私はやったことはありませんが、カストーディアルキャストに

何をやっているんですか?

と質問すると

夢のかけらを拾っています。

と笑顔で返すカストーディアルキャストがいたらしいです。

自分の仕事は単に掃除をする人ではなく、ディズニーランドで
最も重要な仕事をしているのだ!

という価値観を植え付けることをやっているということになります。

このように仕事の意義、価値観を変えるということは院長やリーダー職の方達
の重要な仕事ではないでしょうか。